娯楽イベント「リヤド・シーズン2023」、10月の開幕決定

サウジアラビア娯楽庁（GEA）のトゥルキ・アル・シェイク長官は9月17日、同国の一大娯楽イベント「リヤド・シーズン2023」が10月28日に開幕すると発表した。

リヤド・シーズンは4回目の開催となる。20万平方メートルの敷地に4万人以上の観客が収容でき、各種イベントの開催が可能な多目的施設「ブールバード・ホール」で開催されるほか、リヤド市内約10カ所での開催も予定されている。

同イベントでは、スポーツや音楽、ゲーム、映画など幅広い体験ができ、イベントの60％が「新しい体験」になるとしている。「ワールド・オブ・バービー」や、ディズニー創立100周年を記念した「ディズニー城」、サッカー関連ミュージアム「レジェンド・ミュージアム」、世界中から猫を集めた「猫カフェ」、世界の有名アーティストによる30回以上の国際的ショーやコンサートなどが開催される予定だ。

また、今シーズンは、新機能を備えたウェブサイトと、ユニークな仕様によるチケット販売プラットフォームを構築することも発表した。会期中は国内外から100万人の観光客を含む延べ1,000万～1,200万人の来場者を見込んでいる。

2022年のリヤド・シーズンでは、イベント関係で15万人の雇用を生み出した（9月8日付「アラブ・ニュース」）。シェイク長官は「今回は約2,000社の国内外企業が参加し、20万人以上の雇用を創出することを目指す」と述べている（9月17日付「アラブ・ニュース」）。

サウジアラビア政府は「ビジョン2030」の一環で生活の質向上を掲げる中で、文化・娯楽活動を生活に欠かせない要素とし、文化・娯楽イベントの開催を奨励、近年、エンターテインメント産業に力を注いでいる。

（黒島裕介）