カジノブラックジャックCPI上昇率は落ち着くも、個人消費の回復はまだ不透明

(イタリア)

ミラノ発

2023年08月15日

イタリア国家統計局(ISTAT)は8月10日、カジノブラックジャック消費者物価指数(CPI)上昇率(インフレ率、確定値)が前年同月比5.9%となり、6月の同6.4%からさらに減速したと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。前月比では増減がなかった。

品目別に前年同月比でみると、輸送サービスは6月の4.7%上昇からカジノブラックジャックは2.4%上昇、アルコール飲料を含む加工食品は11.5%上昇から10.5%上昇となったことがCPI減速の主要因だった。また、政府によって価格が管理されていないエネルギー項目(都市ガス、天然ガス、ガソリン、軽油など)が6月の8.4%上昇からカジノブラックジャックは7.0%上昇と引き続き減速したことも影響した。

エネルギーと生鮮食品を除いたコアインフレ率は、前年同月比で6月の5.6%からカジノブラックジャックは5.2%へ鈍化した。EUの統一的な基準でみたイタリアの消費者物価指数(HICP)上昇率も、前年同月比で6月の6.7%からカジノブラックジャックは6.3%となり、各指標においてインフレ率は落ち着きを取り戻し始めている。

個人消費に重くのしかかっていたインフレの状況に落ち着きが見られ始めているが、このまま消費が順調に回復するかどうかは不透明な状況となっている。ISTATはカジノブラックジャックCPI上昇率を発表する前の7月31日、2023年第2四半期の実質GDP成長率(速報値、季節調整済み)は、前年同期比で0.6%、前期比でマイナス0.3%になるとの見通しを発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。前期比でのマイナス成長の要因については、サービス分野がプラス成長となった一方で、農林水産業と工業の両分野の付加価値が減少したことだと指摘している。2023年第1四半期が、前期のマイナス0.1%から0.6%のプラス成長に転じ、第2四半期はさらなる成長が期待されていたが、ブレーキがかかる格好となった。

また、ISTATがカジノブラックジャック27日に発表した消費者信頼感指数(2010年を100とした指数)では、6月の108.6からカジノブラックジャックは106.7に低下外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。全ての項目で悪化しており、特に経済環境に対する信頼感指数は6月の127.6から7月には123.4に低下。将来環境についても6月の118.4からカジノブラックジャック115.0に悪化し、消費者の経済や将来の環境に対する不透明感が表れている。

イタリア商業連盟は7月27日、カジノブラックジャック消費者信頼感指数の低下について、第2四半期を特徴付ける経済成長の激しい減速の兆候だとし、懸念を示した。

(三宅悠有)

(イタリア)

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