技術革新に取り組むスタートアップの展示イベント「ワールドフェスティバル2023」が加州で開催
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2023年08月24日
技術革新に取り組むスタートアップを支援するイベント「ワールドフェスティバル2023」が8月15~16日、米国カリフォルニア州サンマテオで開催された。同イベントは、3,000社以上のスタートアップの中から3つの選考基準(注1)に基づき選出された「トップ50スタートアップ」 50社に対し、イベント期間中の2日間の展示ブースと10分間のデモ・ライブ・スポットが提供されるというもの(注2)。加えて、8月22~23日には同イベントがオンラインで実施され、その場でもデモの機会が与えられた。
「トップ50スタートアップ」には、日本人起業家が代表を務める、英語AI(人工知能)発音学習プラットフォームサービスのリンゴミー(本社:カリフォルニア州エルセグンド)も選出された。同社のサービスは、今まで講師の感覚により左右されていた生徒の英語発音の評価をスコアとして出力するほか、AIがアクセントやイントネーションの位置などをグラフなどで可視化し、発音の問題点をより具体的に学習できるようにしたもの。デモ・ライブ・スポットでは同社の創業者兼最高経営責任者(CEO)の上田響氏が登壇し、同社サービスにより、自社で開発したAI技術および生成AIを駆使してこれまで英語教師が担ってきたタスクを分担できていると説明した。また今後は、これまでに開発してきたサービスを第一歩としつつ、「仮想現実に人気英語教師の複製を作成し、いつでも好きな時に人気教師のレッスンが受講可能になるサービスを提供したい。世界中の人々の英語学習課題を解決できるユニコーン企業を目指したい」と述べた。また、今回「トップ50スタートアップ」に選出されたことについて「選出の実績は自社のアピールポイントにもなるため、非常に光栄に思う」と話した。
会場では、特にクラウドやコーディングに関する講演やキーノートスピーチが多数行われたほか、クラウド関連のプラットフォームサービスを提供するスノーフレーク(本社:モンタナ州ボーズマン)や開発者向けにChatGPT関連サービスを提供するクビヤ(本社:カリフォルニア州パロアルト)といった、それらの分野の関連企業の出展もあった。
出展者からは、「今回ブースを構えたことで良いネットワーキングができた。すでに日本を含めブラック ジャック 攻略にサービス展開をしているが、さらに拡大していきたい」という声が、来場者からは「プラットフォームやクラウドセキュリティーの出展が多い印象を受けた。すでに名の知れた企業に加え、初めて名前を聞くような企業とも出会うことができた」という声が聞かれた。
(注1)(1)ウェブ上で誰でも審査可能なクラウド投票、(2)バーチャル・イベントで投資家や起業家、テックメディアなどの審査員によって審査される委員会投票、(3)資金調達額やメディア報道などに基づき算出されたベンチマーク・ポイント、の3つ。
(注2)会場には「トップ50スタートアップ」以外からも約30社が出展していた。
(濱真奈)
(米国、日本)
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