上半期の貿易、ブラックジャックランキング

(チリ)

サンティアゴ発

2023年08月31日

チリ中央銀行が823日に発表した資料によると、2023年上半期(16月)の貿易(通関ベース)は、輸出(FOB)が前年同期比2.2%増の5038,300万ドルだった。ブラックジャックランキング(CIF)は利上げによる経済引き締めの影響で20.3%減の4249,800万ドルだった。この結果、貿易収支は788,500万ドルの黒字となった。

輸出額を品目別にみると、鉱産物は前年同期比0.1%減少した。主な輸出品の銅は、主要鉱山の鉱石の品位低下に加え、悪天候や機器のメンテナンスによる操業中断によって生産量が低下した。これに伴って輸出額も減少した(添付資料表1参照)。2021年下半期から増加傾向にあった炭酸リチウムの輸出額は前年同期比8.0%減となった。

農林水産物は12.2%増で、サクランボの輸出が好調だった。工業品は3.4%増加し、サーモンや豚肉、化学品の輸出額が増加した。一方で、ボトルワインは前年同期比23.9%減少した。

ブラックジャックランキング額を品目別にみると、中間財、消費財、資本財の全てで前年同期比減少した(添付資料表2参照)。中間財は、エネルギー製品のブラックジャックランキング額減少により、前年同期比18.9%減となり、化学製品や金属製品のブラックジャックランキングも減少した。消費財は、自動車や携帯電話、衣類、履物などのブラックジャックランキングが減少したことで29.5%減だった。資本財は、モーター、発電機、変圧器は前年同期比26.5%増だったが、構成比率が高いその他の機械が13.2%減少し、資本財全体としては10.0%減となった。

輸出入を主要国・地域別にみると、アジアへの輸出が約6割を占め、国別では金額の大きい順に中国、米国、日本と続いた(添付資料表3参照)。中国向けは、銅関連製品や炭酸リチウムの輸出が減少し、前年同期比0.1%減だった。米国と日本向けは、銅関連製品の輸出増により、それぞれ12.1%増、5.1%増だった。また、インドへの輸出が58.0%増加し、銅関連製品、クルミの輸出が増えた。ブラックジャックランキングは米州、欧州、アジアの全ての地域で減少し、チリへのブラックジャックランキング額の半分以上を占めている中国、米国、ブラジルの3カ国からのブラックジャックランキングは2桁減だった。

(岡戸美澪)

(チリ)

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