ドイツ自動車大手、ブラック クイーン ブラック ジャック
(ドイツ、中国、世界)
ミュンヘン発
2023年08月09日
ドイツ自動車大手のBMWグループは8月3日、2023年上半期(1~6月)の全世界の乗用車販売台数を発表した。これで、フォルクスワーゲン(VW)グループ、メルセデス・ベンツグループを含むドイツ自動車大手の同期の販売実績がそろった。各社の2023年上半期の世界販売台数は前年同期比で増加した。低排出ガス車〔バッテリー式電気自動車(BEV)とプラグインハイブリッド車(PHEV)〕では、BEVが順調だったものの、VWグループ以外のPHEVは低下傾向にあった。
VWグループの2023年上半期の総販売台数(注1)は437万2,216台(前年同期比12.8%増)だった。また、同期のBEVの世界販売台数は32万1,610台(48.1%増)、PHEVは11万5,399台(8.1%増)だった。低排出ガス車が2023年上半期の世界販売台数に占めるシェアは10.9%で、前年同期比2.5ポイント上昇した。乗用車の販売台数は420万3,944台(12.5%増)で、地域別にみると、アジア大洋州が161万6,879台(0.1%減)にとどまった。うち中国の販売台数も振るわず、145万663台(1.3%減)だった。西欧は157万9,298台(26.1%増)で、うちドイツが55万3,052台(18.3%増)と大きく増加した。
BMWグループの2023年上半期の乗用車販売台数(注2)は121万4,864台(前年同期比4.7%増)だった。地域別では、欧州は44万9,264台(3.5%増)、うちドイツは12万4,080台(1.9%増)だった。アジアでの販売台数は51万3,169台(3.6%増)で、うち中国は39万3,261台(3.6%増)と増加した。同期のBEVの世界販売台数は15万2,936台と倍増した。一方、PHEVの世界販売台数は9万2,532台(14.8%減)と落ち込んだ。低排出ガス車のシェアは20.2%、前年同期比で4.3ポイント上昇した。
メルセデス・ベンツグループの2023年上半期の乗用車販売台数(注3)は101万9,229台(前年同期比4.6%増)だった。BEVの世界販売台数は11万2,850台(92.5%増)で好調だったものの、PHEVは7万4,758台(5.3%減)と減少した。低排出ガス車のシェアは18.4%で、前年同期比4.3ポイント上がった。アジアでの販売台数は48万6,877台(6.6%増)、うち中国は37万4,578台(6.8%増)だった。欧州(注4)は32万1,021台(6.6%増)、うちドイツは11万9,029台(21.9%増)と大幅に増加した。
(注1)中国の合弁会社分とVWブランド商用車を含む。乗用車の販売台数には中国の合弁会社分も含む。
(注2)BMW、ミニ、ロールスロイスブランドの合計。華晨汽車集団(Brilliance)との合弁会社分を含む。
(注3)メルセデス・ベンツグループ傘下のメルセデス・ベンツ、スマートの合計。
(注4)EU加盟国とスイス、ノルウェー、英国の合計。
(クラウディア・フェンデル)
(ドイツ、中国、世界)
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