デング熱が猛威振るう、徹底した感染対策を
(バングラデシュ)
ダッカ発
2023年08月02日
バングラデシュでデング熱が猛威を振るっている。2023年は例年より早い時期の流行を見せていたが(関連ブラック クイーン ブラック)、7月単月の感染者数4万3,854人、死者204人と報告されており、前年同月(感染者数1,571人、死者9人)比でそれぞれ28倍、23倍と急増している。また、前年の感染ピークだった9月(2万1,932人)のほぼ2倍の感染数となっている。
7月の1日当たりの平均感染者数は1,415人で、病院が満床になっているという報道も見られる(「デーリー・スター」紙7月11日)。在留邦人の中でもデング熱感染が報告されており、引き続き注意が必要だ。
デング熱は、ネッタイシマカやヒトスジシマカと呼ばれる蚊によって媒介され感染する。感染対策としては、長袖や長ズボンなどを着用することで肌の露出を控えることに加え、虫除けスプレーを使用して蚊に刺されないことが重要となる。
感染数などのデータについては、保健省のホームページから確認が可能となっている。
(安藤裕二)
(バングラデシュ)
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