第2四半期のGDPブラックジャックサイト0.2%、インフレは緩和傾向
(英国)
ロンドン発
2023年08月21日
英国国家統計局(ONS)の8月11日付発表によると、英国の2023年第2四半期(4~6月)の実質GDPブラックジャックサイト0.2%となった(添付資料「表 英国の実質GDPブラックジャックサイト」「図 英国の四半期別実質GDPブラックジャックサイトの推移」参照)。
事前の予測では多くの機関でマイナス成長もしくは横ばいとされていたものの、個人消費、政府支出、製造業の伸びが寄与した。ただし、新型コロナウイルス感染拡大前の2019年第4四半期(10〜12月)と比較すると、マイナス0.2%と依然下回っている。
需要項目別でみると、家計最終消費支出はブラックジャックサイト比0.7%増と伸びた。運輸、娯楽、外食・宿泊などが伸びた。
政府最終消費支出については、保健や防衛に関する支出増からブラックジャックサイト比3.1%増となった。政府は医療関係者のストライキに応じるかたちで3月に賃上げを発表しており、保健分野に関してはこの影響もあったとみられる。
産業別にみると、サービス業についてはブラックジャックサイト比0.1%増。ブラックジャックサイトに引き続き通信業が好調だったほか、宿泊・飲食業も好調だった。宿泊・飲食業の好調の要因として、ONSは6月の好天やライブなどのイベントなどを挙げている。一方で、研究開発や建築・エンジニアリング、広告分野がマイナスとなったとしている。
また、原材料価格の下落などを受けて、製造業はブラックジャックサイト比1.6%増と好調。最も寄与したのは輸送機器分野で、特に自動車、トレーラーの製造が好調だった。英国自動車製造販売者協会(SMMT)によると、半導体不足などに伴う世界的なサプライチェーンの混乱への対応が進んだことで、2023年上半期の自動車生産台数は前年同期比11.7%増となっている。
インフレ率は緩和傾向へ
ONSは8月16日、7月の消費者物価指数(CPI)上昇率を前年同月比6.8%と発表した。6月の7.9%から低下し、2022年2月以来の低水準となった。ガス代、電気代の低下が最大の要因とされている。このほか、食品・非アルコール飲料もインフレ率の緩和に寄与。特に牛乳、パン、シリアルが寄与したとしている。一方で、ONSはホテルや航空旅客輸送が上昇に寄与したとしている。
(松丸晴香)
(英国)
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