ブラック クイーン ブラック ジャック付け

(サウジアラビア)

リヤド発

2023年08月17日

サウジアラビア標準化公団(SASO)と通信・宇宙技術委員会(CST)は8月6日、2025年1月1日から、国内で販売される全てのスマートフォン、タブレット、ヘッドフォンなどに「USBタイプC」充電ポートの搭載を企業やサプライヤーに義務付けると発表した。

EUでは、EU理事会(閣僚理事会)が2022年10月24日、スマートフォンやタブレットなどのモバイル機器の充電ポートを「USBタイプC」に統一する指令案を可決し、2024年末までにEU内で販売される該当機器の「USBタイプC」対応を義務化した。サウジアラビアもこの動きに追随することになる。

今回の決定内容の義務化は端末の種類により2 段階に分けて行われる。第1段階は2025年1月1日に開始され、携帯電話やタブレット、デジタルカメラ、電子書籍リーダー、ポータブルビデオゲームデバイス、ヘッドフォン、イヤフォン、アンプ、キーボード、コンピュータポインタデバイス(マウス)、ポータブルナビゲーションシステム、ポータブルスピーカー、無線ルーターなどが対象となる。第2段階は2026年4月1日に開始され、全てのノートパソコン、その他のポータブルコンピュータに「USBタイプC」の搭載を義務付けるとしている。

この件について、ジェトロがSASOに問い合わせたところ、「メーカーを問わず、全ての携帯電話などにUSBタイプC充電ポートを標準化する」との回答があった。

サウジアラビアの主要紙「サウジ・ガゼット」(8月6日)によると、SASOは充電ポート規格を「USBタイプC」へ統一する目的として、高品質のデータ転送技術を提供できることなどによるユーザーの利便性の向上とコスト削減を挙げている。また、全ての電子機器に同じ充電ケーブルを利用できることにより、携帯電話や電子機器の充電器・充電ケーブルの消費量を年間220万台以上削減し、消費者の支出を1億7,000万リヤル(約66億3,000万円、1リヤル=約39円)以上節約できるとしている。加えて、充電器・充電ケーブルの廃棄物を年間約15トン削減することに寄与するため、テクノロジー分野での持続可能性に関するサウジアラビアの目標達成にも貢献するとしている。

(林憲忠、ファハド・キナナ)

(サウジアラビア)

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