大型太陽光発電施設の拡張工事入札計画を公表
(モロッコ、スペイン、フランス、ベルギー、中国、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イタリア)
ラバト発
2023年08月15日
モロッコの持続可能エネルギー庁(MASEN)は8月9日、同庁が所管する世界最大級の太陽光発電施設といわれるNOOR太陽光発電複合施設の拡張入札計画を公表した。拡張施設名は、NOOR Midelt IIIで発電容量は400メガワット(MW)とされ、400メガワット時(MWh)のバッテリーエネルギー貯蔵システム(BESS)が備え付けられる。資金は国内外金融機関など民間からも調達する模様だ。入札に関心がある企業は、MASENのウェブサイトから入札関連資料を入手できる。参加意向表明の締め切りは10月20日午前10時(モロッコ時間)となっている。
なお、これに先立ちMASENは7月10日、Noor Midelt II(400MW)の入札の途中経過を公表した。参加表明した企業またはコンソーシアムのうち、第1次審査を通過した企業・コンソーシアムは次のとおり。
- COBRA Servicios, Communicaciones y Energia S.L.(スペイン)(幹事社)、COBRA Instalaciones y Servicios S.A.(スペイン)
- EDF Renouvelables(フランス)(幹事社)、Abu Dhabi Future Energy Company PJSC(アラブ首長国連邦)
- ENEL GREEN POWER S.P.A(イタリア)(幹事社)、TAQA MOROCCO(モロッコ)
- IBERDROLA RENOVABLES INTERNATIONAL(スペイン)(幹事社)、DONGFANG Electric International Corporation、GAIA PROJECT SARL(モロッコ)
- INTERNATIONAL POWER S.A.(ベルギー)(幹事社)、NAREVA Holdings SA(モロッコ)
- ACWA POWER(サウジアラビア)
なお、モロッコ政府は2030年までにエネルギー供給源に占める再生可能エネルギーの構成比率を64.3%に引き上げるとしており、太陽光、風力などの設備開発を進めている。
(本田雅英)
(モロッコ、スペイン、フランス、ベルギー、中国、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、イタリア)
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