欧州委、GDPRで国境越えたデータ処理に関する調査手続き規則案を発表

欧州委員会は7月4日、EUの個人ブラック ジャック 無料 ゲーム保護規制の一般データ保護規則（GDPR、注）の施行に関する追加の手続きを定める規則案を発表した（プレスリリース）。規則案は、複数の加盟国にまたがる個人情報データ処理（越境的処理行為）のGDPR適用で、データ保護ブラック ジャック 無料 ゲーム間の協力の能率化を図るものだ。

GDPRでは、EUレベルの執行機関が設置されておらず、加盟国ごとに設置されたデータ保護ブラック ジャック 無料 ゲームと加盟国裁判所が実施を担っている。越境的処理行為ではGDPRの一貫した適用を担保するために、ブラック ジャック 無料 ゲーム間の協力制度（ワンストップショップ）と紛争解決メカニズムが設定されている。協力制度では、データを取り扱う企業など（データ管理者とデータ処理者）の主な拠点が所在する加盟国のブラック ジャック 無料 ゲーム（主導ブラック ジャック 無料 ゲーム）と、その他の影響を受ける個人が居住する加盟国（関係ブラック ジャック 無料 ゲーム）は、GDPR違反の有無などの判断で合意形成を目指す必要がある。合意が形成されない場合には、紛争解決メカニズムとして、欧州データ保護会議（EDPB）が拘束力を持った判断をする。一方で、各ブラック ジャック 無料 ゲームがそれぞれ適用する手続きについては、必ずしも調和されておらず、GDPRの一貫した適用を阻害する要因となっている。

規則案は、越境的処理行為での各ブラック ジャック 無料 ゲームの手続きを調和させるのが目的だ。GDPRを補完するもので、GDPRが規定した手続きやブラック ジャック 無料 ゲーム間の協力制度を修正するものではない。規則案はEU理事会（閣僚理事会）と欧州議会で審議される。

規則案は、調査を実施するブラック ジャック 無料 ゲームにかかわらず一貫した権利行使を可能にするために、データ管理者とデータ処理者の「意見を聴取される権利」を規定する。ブラック ジャック 無料 ゲームの調査対象になった場合に、ブラック ジャック 無料 ゲームによる手続きやブラック ジャック 無料 ゲーム間の紛争解決メカニズムの主要な段階で、データ管理者とデータ処理者は意見を表明できる。また、調査対象となったデータ管理者とデータ処理者は、ブラック ジャック 無料 ゲームが調査の一環で入手、作成した全ての書類にアクセスできることも明確にした。

ブラック ジャック 無料 ゲーム間の協力制度について、ブラック ジャック 無料 ゲーム間の早期の合意形成に向け、主導ブラック ジャック 無料 ゲームは調査対象の主要論点とそれに対する主導ブラック ジャック 無料 ゲームの見解を明記した概要を調査の初期段階で関係ブラック ジャック 無料 ゲームに送付することが義務付けられる。また、関係ブラック ジャック 無料 ゲームが主導ブラック ジャック 無料 ゲームの見解に同意しない場合、関係ブラック ジャック 無料 ゲームはGDPR上の共助あるいは共同作業を要請できる。また、苦情に基づく案件の範囲に関して、ブラック ジャック 無料 ゲーム間で合意されない場合、EDPBは拘束力のある決定を出すことができる。

このほか、ブラック ジャック 無料 ゲームに苦情を申し立てる個人情報の主体の権利についても、申し立てが棄却される前の「意見が聴取される権利」など、申立先となるブラック ジャック 無料 ゲームにかかわらず適用される手続き上の権利を規定している。

（注）ジェトロの「」を参照。

（吉沼啓介）