シュコダ・トランスポーテーション、ドイツの地方公共交通機関とトラム供給契約締結
(チェコ、ドイツ)
プラハ発
2023年07月31日
チェコの輸送機器製造大手シュコダ・トランスポーテーションは7月24日、ドイツ中部カッセルの公共交通機関カッセル交通(KVG)と、最新型トラム22両の供給契約を締結したと発表した(プレスリリース)。KVGはオプション契約として18両を追加購入する権利を持つ。契約額(追加購入オプションを除く)は8,800万ユーロ。シュコダ・トランスポーテーションは2024年末に生産を開始して2026年に供給、KVGは2027年から運行を開始する予定だ。
KVGが購入するトラムは、シュコダ・トランスポーテーションの最新の衝突防止システムを備える。高性能センサーのLiDAR、慣性計測装置(IMU)とカメラを組み合わせたもので、障害物を感知すると運転手に警告して非常用ブレーキが作動する。同社は2022年9月にベルリンで開かれた国際鉄道技術専門見本市「イノトランス(InnoTrans)2022」(2022年10月4日記事参照)で、2023年から導入する計画を発表していた。
シュコダ・トランスポーテーションは国外市場開拓に積極的だ。同社のトラムは現在、米国、ドイツ、フィンランド、スロバキアなど国外9カ国13都市で運行している。7月12日にはイタリア・ベルガモ市向けにトラム10両を納入することを発表している。
(志牟田剛)
(チェコ、ドイツ)
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