パリ・エアショーが4年ぶりに開催、「空飛ぶクルマ」にも注目
(フランス、日本)
パリ発
2023年07月04日
世界最大規模の航空宇宙分野の展示会「第54回パリ国際航空宇宙展(パリ・エアショー」)」が6月19~25日に、フランスのパリ郊外ル・ブルジェで開催された。2年に一度開催される同エアショーは、2021年の新型コロナ禍による中止を経て、4年ぶりの開催となった。主催者によると、今回2023年の来場者数は30万人(うち、ブラック ジャック ディーラー関係者13万人)、出展者数は46カ国から2,500社を記録した。
会場では、航空機製造大手のエアバスやダッソー・アビアシオン、航空宇宙・防衛・通信大手のサフランなど、フランスを代表する企業はじめ、各国の航空宇宙関連産業の企業・団体が出展し、最先端の技術を紹介。併せて、2050年のカーボンニュートラル(炭素中立)実現を目指す国際公約に応えるかたちで会場内に設置されたパリ・エア・ラボでは、脱炭素への移行をテーマにした研究プロジェクトや技術が紹介され、脱炭素化に取り組むスタートアップ企業によるピッチイベントが行われた。フランス政府は、2021年に発表した投資計画「フランス2030」の中で、2030年までに低炭素航空機の国内生産開始を目指し、航空機部門に15億ユーロを投資することを表明している(マクロン大統領、戦略分野に300億ユーロのブラック)。
また、「空飛ぶクルマ」とも称される電動垂直離着陸機(eVTOL)にも注目が集まった。電気またはハイブリッドでの飛行が可能で、物流・旅客輸送や緊急輸送などの用途への展開が期待され、各国で開発が進められている。2019年に日本で初めてeVTOLの有人飛行に成功したスカイドライブ(愛知県)は同展示会で、顧客体験を向上する観点から2人乗りから3人乗り(運転手1人、乗客2人)への仕様変更を発表した。同社は、2025年の大阪・関西万博でエアタクシーサービスの提供を目指す。また、会場内にデモ機を展示し、飛行デモンストレーションを披露したドイツのVolocopterは、2024年夏のパリ・オリンピック・パラリンピック開催を見据えた商用サービス開始を目指している。
(井上尚貴)
(フランス、日本)
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