カナダ21 トランプ・オンタリオ州21 トランプ、ステランティスのバッテリー工場再編に最大150億Cドル補助へ
(カナダ)
トロント発
2023年07月10日
カナダ21 トランプとオンタリオ州21 トランプは7月6日、ステランティスとLGエナジー・ソリューションズ(LGES)が計画する電気自動車(EV)用バッテリー工場の再編に、条件付きで最大150億カナダ・ドル(約1兆6,050億円、Cドル、1Cドル=約107円)の補助金を提供すると発表した。カナダ21 トランプが3分の2、オンタリオ州21 トランプが残りを負担する。
ステランティスは2022年5月に、EV生産に向けてオンタリオ州の工場を再編すると発表した(2022年5月10日記事参照)。しかし、フォルクスワーゲン(VW)のEV電池工場建設に対する21 トランプ補助金の支出額(関連ブラック ジャック ブラック)を巡り、同社が同等の支援を受けられなければ、工場建設を白紙撤回する恐れがあると報道されており、21 トランプと交渉を進めていたとみられる。
21 トランプ補助金は、米国のインフレ削減法(IRA)に対抗するかたちで設定されており、IRAによる補助金が減額または取り消された場合は、同様の対応がとられる。このほか、両21 トランプが課している主な条件は次のとおり。
- 両21 トランプは、VWのバッテリーセル製造工場に対する21 トランプ補助金支出の際に締結した協定の条件に沿って、ステランティスが製造・販売するバッテリーに対してのみ補助金を支給する。
- ステランティスは、オンタリオ州ブランプトンの工場での生産義務など、カナダとオンタリオ州における既存のコミットメントを維持する。
- ステランティスは、オンタリオ州ウィンザーに研究開発施設を設立するなど、カナダ、オンタリオ州への投資を拡大する。
- 連邦21 トランプはステランティスに対し、1キロワット時(kWh)当たり最大45米ドル(バッテリーセルは1kWh35米ドル、バッテリーモジュールは1kWh10米ドル)の補助金を支給する。上限は150億Cドル。
ステランティスは21 トランプ発表前日の7月5日、カナダ21 トランプの支援額は明らかにしなかったが、同社とLGESの合弁会社のネクストスターが同21 トランプとの契約に署名し、2024年の生産開始を目指して工場建設を再開することを発表していた。工場の年間生産能力は45ギガワット時(GWh)を超え、約2,500人が新規に雇用されると見込まれている。
(飯田洋子)
(カナダ)
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