丸紅、イスラエル船舶スタートアップのオルカ・エーアイと業務提携

丸紅は7月4日、イスラエルで船舶用周辺認知システムを開発するスタートアップ「オルカ・エーアイ（Orca AI）」と、システム販売の業務提携契約を締結したことを発表した。

オルカ・エーアイは、船上に設置した昼夜対応のカメラを利用してオンライン ブラック ジャックを収集し、これまでに蓄積したデータも合わせて、人工知能（AI）を用いたビッグデータ解析を行うソリューションを提供する。解析結果は船舶の周辺認知を行う船員向けのモニターに表示されることで、目視オンライン ブラック ジャックを補完する役割を果たすとしている。

丸紅はシステム販売に加えて、既に同社グループの保有する船舶にオルカ・エーアイの提供するシステムを搭載して検証を開始しており、ユーザーとしてもシステムの改善を支援するという。

オルカ・エーアイはこれまでにも日本の海運事業者と協業を進めており、日本郵船グループは貨物船やタンカー、コンテナ船などの各種船舶に同社のシステムを搭載している。日本財団が支援し、日本郵船を含む日本企業30社が参加する無人運航船プロジェクト（DFFAS）のコンソーシアムによる自動航行の実証実験にも、同社の技術が活用されている。

（太田敏正）