ミュンヘンで欧州最大級の新エネルギー産業総合見本市が開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年07月14日

欧州最大級の新エネルギー産業総合見本市「ザ・スマーター・イー・ヨーロッパ(The Smarter E Europe外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)」が61416日、ドイツ南部バイエルン州のミュンヘンで開催された。

同総合見本市は、次の4つの専門見本市で構成されている。(1)太陽光発電産業専門見本市「インターソーラー・ヨーロッパ(Intersolar Europe)」、(2)バッテリー・蓄電システム専門見本市「イー・イー・エス・ヨーロッパ(ees Europe)」、(3)充電インフラ・e-モビリティ産業専門見本市「パワー・ツー・ドライブ・ヨーロッパ(Power2Drive Europe)」、(4)エネルギー管理・総合エネルギーソリューション専門見本市「イーエムパワー・ヨーロッパ(EM-Power Europe)」。

主催者の6月16日の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、57カ国・地域から2,469社が出展。166カ国・地域から106,000人以上が来場した。前回の20225月開催時は出展者数1,349社、来場者数65,500人だったため、規模が大幅に拡大したことがわかる。会場では、再生可能エネルギーや電気自動車(EV)に関する新しい技術やビジネスモデル、トレンドが幅広く展示されていた。

写真 多くの来場者で賑わうソーラー関連企業のブースの様子(ブラック ジャック ディーラー撮影)

多くの来場者で賑わうソーラー関連企業のブースの様子(ジェトロ撮影)

出展していた欧州企業の話によると、新型コロナ禍の影響を受けた2022年と比較して来場者の数も増え、商談も多くできているという。また、ドイツの太陽光発電市場については、政策目標も設定されており成長市場だが、課題として、発電システムの導入に必要な人材不足や、安価な製品を提供する中国をはじめとしたアジア企業との差別化が挙げられた。

次回の「ザ・スマーター・イー・ヨーロッパ」は2024年6月19~21日にミュンヘンで開催予定。

(作山直樹、宮林和夢)

(ドイツ)

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