現代自動車傘下の米スパーナル、ロサンゼルス近郊に電動垂直離着陸機のエンジニアリング拠点新設を発表
(米国、韓国)
ロサンゼルス発
2023年07月31日
韓国の現代自動車の傘下で、電動垂直離着陸機(eVTOL)を開発する米国企業スパーナルは7月25日、カリフォルニア州ロサンゼルス近郊のアーバイン市にエンジニアリング拠点を新設したと発表した。
新拠点には、約10万5,000平方フィート(約9,755平方メートル)のオフィススペースと、8万平方フィート(約7,432平方メートル)の試験・評価施設が設けられた。同社は現在、アーバイン市で200人以上を雇用しており、同拠点では最大500人まで雇用を拡大可能としている。
スパーナルの申在原(シン・ジャイウォン)最高経営責任者(CEO)は「次世代エアモビリティーを実現するカギは高度な技術者の活用にかかっており、アーバイン市は当社のエンジニアリング拠点にとって絶好の立地だ。この戦略的な立地によって、当社は急速に成長する航空宇宙、自動車、ディープテックといった専門チームを拡大することができる」と述べた。
同社は現代自動車グループの都市航空モビリティー部門として2021年に設立され、米国を拠点に事業を展開している。2022年3月にはフロリダ州マイアミ市と次世代エアモビリティー開発に向けた覚書(MOU)を締結した。同社は2028年の商業用飛行を目指し、これまでに首都ワシントンに本社、カリフォルニア州フリーモント市に研究開発拠点を設置しており、今回が米国内で3拠点目となる。
(サチエ・ヴァメーレン)
(米国、韓国)
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