イスラエル中銀、政策金利を4.75%で据え置き
(イスラエル)
テルアビブ発
2023年07月13日
イスラエル中央銀行は7月10日に金融委員会会合を開催し、政策金利を4.75%に据え置くことを決定した。政策金利は2022年4月の会合以来、10会合連続で引き上げられてきており(関連ブラック ジャック web)、据え置きとなるのは、2022年2月以来となる。
中銀の金融委員会は据え置き理由として、「インフレ率は依然として高いが、ここ数カ月は鈍化しているように見える」と説明した上で、「インフレの抑制が続かない場合には、今後、金利を引き上げる可能性がある」とした。
中銀の調査部は、今後の経済見通しについて、2023年と2024年のGDP成長率はそれぞれ3.0%になると予測。インフレ率は2023年第4四半期に3.5%に、2024年第4四半期には2.4%にまで低下するとみている。
他方、見通しに対する主なリスクとして、現在、イスラエルの国会に相当するクネセトで審議が行われている司法改革()が、イスラエルのリスク・プレミアムの上昇と通貨シェケル安の継続、輸出への悪影響、国内投資と民間消費需要の減少を招く可能性があるとしている。
次回の政策金利決定は9月4日に予定されている。
(中溝丘、ガブリエル・ホドス)
(イスラエル)
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