サウジアラビア、中東・北アフリカ気候変動イベントの10月開催を発表
(サウジアラビア、中東、アフリカ)
リヤド発
2023年07月31日
サウジアラビアのエネルギー省は7月21日、同国が国連気候変動枠組み条約(UNFCCC)との協調・協力の下、10月8~12日の日程で、MENA(中東・北アフリカ地域)気候ウイーク2023をリヤドで開催すると発表した〔7月21日付サウジアラビア国営通信(SPA)〕。
MENA気候ウイーク2023では、「グローバル・ストックテイク」(注)をテーマに、パリ協定で定められた気候変動目標の実現に向けた進捗状況について、多くの閣僚、政府関係者、メディア関係者が参加し、議論を行う。
サウジアラビアは2022年11月11~12日に開催された「サウジ・グリーン・イニシアチブ(Saudi Green Initiative:SGI)・フォーラム」(2022年11月15日記事参照)で、同イベントを主催することを発表していた。
エネルギー省は、2023年末にアラブ首長国連邦(UAE)で開催される国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)に先立ち、同イベントを開催することで、気候変動対策に対する中東・アフリカ地域の取り組みをアピールし、気候変動の影響を明確にする機会となると述べた。
さらに、同イベント開催期間には、気候変動問題に関連する地域的・国際的に重要性の高いさまざまなイベントや会議、展示会、文化活動が併せて実施される予定だ。そのため、国連や関連機関の代表者、政府関係者に加えて、エネルギー・気候問題に関心のある企業・人々が多数参加し、気候変動の軽減に向けた解決策を見いだすべく、再生可能エネルギーやエネルギー効率の向上、水素製造、炭素回収・貯留(CCS)、二酸化炭素(CO2)除去などの技術的解決策が展開されることが期待されるとしている。
(注)パリ協定の目的や、長期的な目標達成に向けた世界的全体の進捗状況を定期的に確認し、各国が取り組みを強化するためのハイパーブラックジャック提供を行う仕組み。
(位田陸)
(サウジアラビア、中東、アフリカ)
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