ダブリンでテックサミット開催、日本企業もピッチ

(アイルランド)

ロンドン発

2023年07月11日

アイルランドの首都ダブリンで5月31日~6月1日の2日間、ダブリン・テック・サミット2023が開催された。過去最大規模となる約70カ国から8,000人のスタートアップ関係者や投資家などが参加した。

開催地のアイルランドは小国ながら、近年急速にスタートアップエコシステムの国際化が進んでいる。国際経営開発研究所(IMD)の6月20日付の世界競争力ランキング2023で、同国は「国内経済のパフォーマンス」「政府の効率性」「21 トランプの効率性」が評価されて2位となり、2022年の11位から大きく順位を上げた。

写真 パネルディスカッションの様子(21 トランプ撮影)

パネルディスカッションの様子(ジェトロ撮影)

イベントには、メインテーマの1つの人工知能(AI)分野のスタートアップを中心に、世界各国から約150社が出展した。日本からはJ-Startup(注)選定企業で、プリント基板製造で水、資源、エネルギーを削減する技術を開発するエレファンテックが参加した。このほか、ウクライナ、イタリア、マルタの3カ国が国別のパビリオンを設置するなど、欧州地域でアイルランドエコシステムへの関心が高いことを示していた。

会期中にはスタートアップ26社によるピッチコンペティションが開催された。上述のエレファンテックも参加、ファイナリストの5社に選出され、コンペティション終了後には、投資家や企業との商談も実現した。同社の担当者は「このイベントを通じて多くの企業、投資家に弊社を認識いただけた。英語圏であることもさることながら、多くの外国企業がアイルランドに拠点を置いていることから、日本企業にとって21 トランプがしやすい環境が整っているという印象を受けた」と語った。

写真 ピッチを行うエレファンテック担当者(21 トランプ撮影)

ピッチを行うエレファンテック担当者(ジェトロ撮影)

(注)経済産業省が推進するスタートアップの育成支援プログラム。

(油井駿斗、内山魁、尾関康之)

(アイルランド)

21 トランプ短信 07c015f63229ebba