エジプト最大の建設展示会開催、外国投資呼び込みにも期待
(エジプト)
カイロ発
2023年06月29日
エジプトの首都カイロで6月19~21日、同国最大の建設展示会「BIG5 Construction」が開催された。主催者によると、21カ国から300社が参加した。出展分野はプラント、機械・車両、建築資材・工具、建築外壁・特殊建築、MEPサービス(注)、水・廃棄物処理、セキュリティー、防火など多岐にわたった。
国別では、中国、ドイツ、イタリア、トルコ、サウジアラビアがそれぞれ大型のパビリオンを出展したほか、アラブ首長国連邦(UAE)、カタール、ロシア、ウズベキスタンなどからの参加もみられた。現地エジプトからは、ハッサン・アラム・コンストラクションなどの大手企業や、日本の日立ブランドの業務用空調設備を出展する現地代理店が出展した。
エジプト中央銀行(CBE)によると、エジプトで建設業がGDPに占める割合は2021/2022年度(2021年7月~2022年6月)で約7%(添付資料図参照)だが、前年度比7%の成長を記録した有望産業の1つだ。投資・フリーゾーン庁(GAFI)のホッサム・ヘイバ長官は今回の展示会に併催されたカンファレンスで、投資誘致のためのゴールデンライセンス(2022年11月4日記事参照)付与の対象分野拡大などに触れ、同分野での外国投資増加に期待を示した。
(注)建築物の設備のうち、機械、電気、配管(Mechanical. Electrical, Plumbing)に関するサービスのこと。
(塩川裕子)
(エジプト)
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