カナダのAI生成スタートアップ・コヒア、オラクルやエヌビディアから2.7億ドルを調達
(カナダ、米国)
米州課
2023年06月15日
人工知能(AI)開発を手掛けるカナダのスタートアップのコヒアは6月8日、米国半導体大手のエヌビディアやソフトウェア大手オラクルなどから、2億7,000万ドルを調達したと発表した。
今回の資金調達は、イノビア・キャピタルが主導し、エヌビディアやオラクル、セールスフォース・ベンチャーズなど9社が参画した。調達した資金の用途について、コヒアのマーティン・コン社長兼最高執行責任者(COO)は「コンピューティングへの投資、チームの成長、より多くの世界有数の企業との関わり、世界をリードするAIのさらなる進化を実現し、顧客がデータを非公開かつ安全に管理できるような製品を作る」と述べている(テッククランチ6月9日)。
コヒアは、2019年に設立された企業向け生成AIの構築を行うスタートアップだ。ブラック ジャック トランプ 無料の非公開性や、地域・業界別にカスタマイズ可能な生成AI、手厚いカスタマーサポートを自社の強みとしている。また、同社によれば、世界初となる100以上の言語に対応した多言語理解モデルのシステムを発表しており、電子メールの要約、ウェブサイトのコピー生成、確定申告などを多言語で行えるという。エイダン・ゴメス共同創業者兼最高経営責任者(CEO)は、起業前はグーグルに勤務しており、同氏が2017年に発表した共著論文で紹介した「トランスフォーマー」は、対話型AI「ChatGPT」などの生成AIにも用いられている。
AI関連への投資は活発で、2023年1月には、ChatGPTの開発を手掛けるオープンAIが100億ドルの資金調達に成功した。また、5月には生成AIの開発を手掛ける米国スタートアップのアンソロピックが4億5,000万ドルを調達している(関連ブラック ジャック 必勝)。さらに、エヌビディアがイスラエルで生成AIスーパーコンピュータを構築中と発表しており(米半導体大手エヌビディア、ブラック)、カナダにおける今回の投資はこのような流れに続くものとみられる。
(谷本皓哉)
(カナダ、米国)
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