英ロールス・ロイス、排出ゼロ航空産業向けにハンガリーでの技術開発投資を発表

(ハンガリー、英国)

ブダペスト発

2023年06月22日

ハンガリーのシーヤールトー・ペーテル外務貿易相は613日、英国の航空機・船舶エンジン製造大手ロールス・ロイスが69億フォリント(約28億9,800万円、1フォリント=約0.42円)の投資を行うと発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますした。同社がブダペストに持つ研究開発(RD)センターで新たに大規模な研究開発事業を進める計画だ。今回の投資に対して、ハンガリー政府は17億フォリントの補助金を給付する。

ハンガリー投資促進庁(HIPA)の発表外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますによると、同研究開発事業は具体的には、通勤や都市交通システム向けのプラグインハイブリッド航空機や電動航空機用に電気推進システムを開発することと、高速発電機をベースにしたシステムを開発することの2つ。

ロールス・ロイス・ハンガリーは、航空機の電動化を中心とした新しいモビリティーに関する技術開発や事業をグローバルに展開するロールス・ロイス・エレクトリカルの一部。航空市場向けの電気推進システムの設計、開発、統合に重点を置いた事業を行っている。ブダペストの研究開発拠点も、2019年にドイツのシーメンスから社内スタートアップを買収して立ち上げたもので、現在約120人のエンジニアが働いている。

ロールス・ロイス・エレクトリカルのサラ・ポクソン事業部長は投資計画の発表に際して、「今回の投資は、ロールス・ロイスが2050年までに航空宇宙産業全体をカーボンニュートラルにするという目標に貢献するために必要な技術的ブレークスルーを加速させることにつながるだろう」とコメントし外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます

(バラジ・ラウラ)

(ハンガリー、英国)

ビジネス短信 cf3838b3ceca01b3