「SEOUL FOOD 2023」が開催、活気が戻る

韓国最大規模の食品産業専門展示会、「SEOUL FOOD 2023」〔大韓貿易投資振興公社（KOTRA）主催〕が5月30日から6月2日までの4日間、京畿道高陽市のKINTEXで開催された。同展示会は1983年から開催されており、世界各国の農水畜産物、加工食品、飲料、酒類などの販売に加え、食品製造機械や食品包装資材・機械などを取り扱う企業も出展するなど、世界中の「食」にまつわる企業や団体がビジネスチャンスを狙って集う展示だ。

新型コロナ禍以前までは毎年1,500社・3,000ブース程度が出展していた。しかし、新型コロナ禍になると、2020年はオンラインのみに変更、2021年は通常の3割、2022年でも通常の6割の出展規模に縮小されていた。世界各地で新型コロナウイルスのエンデミック化が進み、試食・試飲や活発な商談プログラムなどが用意された今回は、新型コロナ禍以前とほぼ同水準の1,316社・2,515ブースの出展規模にまで回復した。

韓国に加え、中国、米国、カナダ、オーストラリア、スペイン、イタリア、タイ、ベトナム、フィリピンなど世界39カ国の「食」関連企業・団体が競って出展・PRする中で、日本の食品・飲料企業の出展はなく、食品関連機器企業1社、産業団体1機関のみの出展だった。

なお、2023年11月には、同展示会と同規模の食品産業専門展示会の「COEX FOOD WEEK 2023」が開催予定で、世界中から1,300ブースの出展が見込まれている。

（橋爪直輝）