医療・ヘルスケア見本市「MEDEXPO AFRICA」開催

(ケニア)

ナイロビ発

2023年06月27日

ケニアの首都ナイロビで62123日、医療・ヘルスケア見本市「MEDEXPO AFRICA 2023」が開催された。23回目の開催で、20カ国から105社が出展した。国別では、インドが最多で34社、続いてイラン19社、ケニア14社、トルコ9社、中国7社が出展し、韓国やドイツ、米国からの参加もあった。医療消耗品や手術器、エコーなどの検査機器、ラボ用機器、眼科用機器などが展示され、活発な商談が行われた。

写真 MEDEXPO AFRICA会場の様子(オンライン カジノ ブラック ジャック撮影)

MEDEXPO AFRICA会場の様子(ジェトロ撮影)

2022年の貿易統計によると、ケニアの医療品関連の輸入は10年間で約45%増の約12億ドルとなった(添付資料表参照)。医薬品(包装済み、10.8%増、5億9,471万ドル)、人血・免疫血清など(約2倍、3億4,103万ドル)、医療用または獣医用機器(38.5%増、1億3,032万ドル)が主な品目だ。輸入相手国は、インド(約3億3,000万ドル)が最も多く、続いてEU(約1億8,700万ドル)、中国(約8,300万ドル)の順で、過去3年間ではEUが33.8%減だったのに対し、インドが17.4%増、中国が8.8%増とシェアを伸ばした。

活況を呈するケニアの医療品市場だが、日本からの輸入は約212万ドル(2022年)と、ピークの約1,586万ドル(2017年)の7分の1以下に減少した。ケニア市場はインドや中国製品との価格競争が厳しいことに加え、ケニア保健省傘下にあるケニア医療供給庁(KEMSA)が政府調達を一手に担っており、2023年6月にKEMSA長官と保健相が汚職問題によって更迭されるなど課題も多い。ケニアの医療品は輸入品が多数を占めるが、政府は医療用品の国産化を奨励するなど、輸入にかかる法制度の変更にも今後注意が必要だ。

なお、9月11~13日には、毎年ドバイで毎年開催される世界最大級の医療機器見本市「アラブヘルス」(世界最大級医療機器見本市「アラブヘルス」開催、21)の主催者インフォルマ・マーケットが「Medic East Africa」をナイロビで開催する予定だ。

(佐藤丈治)

(ケニア)

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