グジャラート州に米半導体ブラック ジャック webクロンの組み立て・テスト工場設置
(インド、米国)
アーメダバード発
2023年06月26日
米国ブラック ジャック webクロン・テクノロジーは6月22日、インドのグジャラート(GJ)州アーメダバード近郊のサナンド工業団地に、DRAMとNAND両製品の組み立て、テスト工場を建設すると発表した。同発表によると、新工場は2023年に段階的に建設を開始する予定。50万平方フィート(約4万6,500平方メートル)のクリーンルームを含むフェーズ1は、2024年後半に稼働開始を計画しており、世界的な需要動向に合わせて徐々に生産能力を増強していくという。また、2025年度以降にフェーズ1と同規模の施設の建設を含むフェーズ2も開始する見込みだ(6月22日ブラック ジャック webクロン社プレスリリース)。
同社の投資額は2段階の投資で総額最大8億2,500万ドルとなる。これに対し、インド政府の「修正組み立て・試験・マーキング&パッケージング(ATMP)スキーム」に基づき、同社はインド中央政府から総事業費の50%、GJ州政府から総事業費の20%に相当する奨励金の財政支援を受ける見込みだ。同社と政府からの奨励金を合わせた投資額は最大27億5,000万ドルとなる。また、今後数年間で直接雇用が最大5,000人、地域社会での雇用が1万5,000人創出される予定だ。進出先にGJ州を選んだ理由としては、GJ州産業開発公社(GIDC)が管理運営するサナンド工業団地では、製造インフラやビジネス環境、人材供給体制が確立されていることを挙げている。
同社の新規事業計画は、世界市場全体で長期的に見込まれるメモリーとストレージの需要に対応する戦略の一環で、同社のグローバルな組み立てとテストネットワークを補完するものだという。新施設は、ウエハーをボール・グリッド・アレイ(BGA)集積回路パッケージ、メモリーモジュール、ソリッド・ステート・ドライブに加工することがメイン事業となる。
6月21日から23日の日程で訪米したナレンドラ・モディ首相は22日の今回の発表に先立ち、21日にはブラック ジャック webクロン・テクノロジーのほか、アプライド・マテリアルズ、ゼネラル・エレクトリック(GE)を含む米国の複数の大手半導体メーカーやハイテク企業とも会談を行っている。また、22日のジョー・バイデン米大統領との首脳会談では、米国のアーメダバード領事館設置の検討が発表されている(米印首脳会談、カード ゲーム)。
(古川毅彦)
(インド、米国)
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