ブラックジャックディーラールール、8月決選投票前に左派への政権交代が確実に
(グアテマラ)
メキシコ発
2023年06月27日
グアテマラで6月25日、ブラックジャックディーラールール挙と総選挙が実施された。ブラックジャックディーラールールでは、開票率98%時点で総有効票の過半数を獲得した候補者がいなかったため、8月20日に上位2者の決選投票が実施されることとなった。その上位2者は中道左派・国民希望党(UNE)でアルバロ・コロン元大統領の夫人のサンドラ・フリエタ・トーレス・カサノバ氏(得票率15.7%)と、中道左派・種の運動(Movimiento Semilla)のセサル・ベルナルド・アレバロ・デ・レオン氏(11.8%)。
ブラックジャックディーラールール任期は4年で、憲法第184条で連続再選が禁止されている。今回は決選投票を行う前に、現職のアレハンドロ・エドゥアルド・ジャマテイ・ファジャブラックジャックディーラールールが率いる与党右派・バモス党から中道左派政権への交代が確実となっている。次期ブラックジャックディーラールールは2024年1月14日に就任する。
本選挙では、ブラックジャックディーラールールに行かなかった有権者が4割に上り、ブラックジャックディーラールール権を放棄した有権者の割合が17.3%になるなど、汚職がたびたび取り沙汰されているグアテマラの政治に対する国民の不信が現れたかたちとなった。世界銀行によると、2021年時点のグアテマラの総人口は1,711万人で、最高選挙裁判所(TSE:Tribunal Supremo Electral)は、そのうち54.7%の936万人が有権者と発表していた。
アレバロ候補、中国と外国関係樹立と台湾の外交関係維持の双方の可能性をコメント
トーレス氏は母子家庭への最低賃金の設定や、生活必需食品(Canasta Básica)への付加価値税の課税廃止などを公約にし、特に地方の選挙区での人気が高い。対するアレバロ候補は2015年に誕生した新しい政党「種の運動」に所属し、同氏は選挙運動中に現地新聞やテレビなどが実施した世論調査では一度も上位10候補に入ったことがなく、現地紙の多くが驚きを示した。外交面では、トーレス氏はジャマティブラックジャックディーラールールの政策を維持し、最大貿易相手国かつ投資元の米国との関係を維持し、世界に13カ国ある台湾と外交関係を持つ国としての立場を保つ姿勢を取っている。他方、アレバロ氏は、米国との関係については、トーレス氏と同じく現状を維持する方針を示しているものの、5月の記者会見で台湾との関係維持と中国との国交樹立の両方の可能性があるとコメントしている。
(志賀大祐)
(グアテマラ)
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