米ボストンで世界最大級バイオ展示・商談会「BIO International Convention」開催
(米国、日本)
海外展開支援部販路開拓課
2023年06月20日
バイオ分野の世界最大の展示・商談会「2023 BIO International Convention(以下、BIO)」が6月5~8日に、米国マサチューセッツ州ボストンで開催された。世界各国・地域から、前年比60%増となる約2万2,000人が参加した(注)。
バイデン政権は、米国内でのバイオ分野のサプライチェーン再構築に注力している(2022年9月14日記事参照)。連邦政府による研究開発費への助成などもあり、今回のBIOでは、バイオクラスターの育成やバイオ関連のものづくり企業の誘致を目指す、州政府による出展数が大きく増加したことが特徴の1つとしてあげられる。
ジェトロは2003年からBIOにジャパンパビリオンを設置しており、20周年の節目となった2023年は、34社の日本企業の出展を支援した(2022年度は22社出展)。自社が有するバイオ技術の他国との共同研究やライセンスアウトなどを目的に、700件を超える多くの商談が実施された。
BIOは、オンライン上で商談を事前設定するパートナリングシステムが特徴で、システム上での事前のアポイントメント送信や、企業紹介ページの作成など、入念な準備が求められる。また、商談時間は25分に設定されていることから、限られた時間で相手を引きつけるための資料作成が重要となる。そのためジェトロは、出展企業向けに事前準備セミナーを開催するとともに、米国のアクセラレーターを通じたメンタリング支援も行った。
会期初日に開かれた「Growth Opportunities in the Asia Pacific Region」では、バイオインダストリー協会の塚本芳昭専務理事が登壇した。米国、中国、オーストラリアの代表者とのディスカッションでは、日本の高い技術力や、国際的な連携の必要性とそのための日本政府の積極的な姿勢、ジェトロの取り組みなどについて紹介した。
次回は2024年6月4~8日に、米国・カリフォルニア州サンディエゴで開催の予定。
(注)参加者数は主催者発表の速報値。米国内からの参加も含む。ギャンブル ゲーム 無料の出展企業数は次のとおり。1位、米国665社・団体。2位、カナダ76社・団体。3位、台湾71社・団体。4位、ドイツ68社・団体。5位、ブラジル60社・団体。日本は、42社・団体が出展(同展示会HPに基づく)。
(檜山祐貴、橋本翼)
(米国、日本)
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