「シーフード・エキスポ・グローバル」、バルセロナで2度目の開催

スペイン・バルセロナで世界最大級の水産物見本市「シーフード・エキスポ・グローバル（SEG）2023」が4月25日から27日まで開催された。同展示会がベルギー・ブリュッセルからバルセロナに移転してから2度目の開催。前回の総来場者数は2万6,000人超、出展企業数76カ国・1,550社だったが、来場者数は約27％増の3万3,000人、出展企業数も87カ国・2,078社と増加した。展示会場となったフィラ・バルセロナ・グラン・ビアの使用面積も約4万平方メートルから約5万平方メートルに拡大した。ノルウェーやフィンランドなどの北欧勢が豊富な水産品を生かし、凝ったデザインの大規模パビリオンを構える中、フランスやベトナムのパビリオンも大規模なブースで存在感を示した。

4月25日付SEGホームページのプレスリリースによると、同展示会の優秀製品を表彰するシーフード・エクセレンス・グローバル・アワードには、最優秀小売り製品にリトアニア企業ビシウナイ・グループの「エビとタイ風スープを詰めたイカ墨のギューザ」、最優秀HORECA（ホテル・レストラン・ケータリング）製品にはフランス企業ウニマ・ディストリビューションの「マダガスカル産有機むきエビ」が選出された。

同イベントでは、水産品の展示のみならず、食品包装機器や包装材、衛生管理機器などの展示もあり、持続可能な開発目標（SDGs）に視点を置いた環境にやさしい製品や、革新的な商品紹介などもされた。

ジェトロが出展したジャパンパビリオンには、日本の水産関連企業や調味料、加工食品メーカーなど、中小企業を中心に13社が参加した。また、日本食普及の親善大使（2022年日本食ブラック ジャック ランキング普及功労者表彰受賞者）ロジャー・オルトゥーニョ氏の協力の下、多くの企業やシェフをジャパンパビリオンに招待し、多数の商談を実施した。参加企業からは「シェフなどが関心を持った商品をうまくインポーターにもつないでもらうことができ、良い商談につながった」などのコメントが寄せられた。

次回は2024年4月23～25日にバルセロナでの開催を予定している。

（高氏朋佳）