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(イラク、トルコ、イラン)
ドバイ発
2023年05月16日
第3回バグダッド国際水会議(Baghdad 3rd International Water Conference)が、2023年3月6、7日にイラクで開催された。同会議は、イラクの水資源省主催により2021年から毎年開催されており、水の使用・貯蔵・処理に関する知識、技術、研究を共有することを目的としている。
イラクの国営通信によると、ムハンマド・シヤーウ・スーダーニー首相は基調講演で、「イラクは水不足による社会的および経済的影響に苦しんでいる国の1つだ」と述べ、同国を流れる2大河川であるチグリス川とユーフラテス川の水位低下に対して、緊急の国際的介入が必要」と訴えた。また、同首相は、水不足への対応策として現代的な灌漑方法導入による冬季農業計画の見直しを挙げ、現政権は問題解決において先進国の専門知識の恩恵を受けるだろうとした。さらに、高等評議会を組織し、海水の淡水化を進めることを表明した。
3月8日付のイラク国営通信によると、本会議期間中、イラク水資源省はトルコおよびイランの代表団と建設的な議論を行い、近い将来、水問題に関する専門技術会議を開催することで両国と合意したと発表した。
2月27日付のアラブ・ニュースによると、両河川は上流のトルコによるダム建設などの要因により流量が減少し、2022年のイラク政府公式統計においてイラクに流入するチグリス川の水位は過去100年の平均水位の35%にまで低下している。
(オマール・アル・シャメリ、太田尭久)
(イラク、トルコ、イラン)
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