東南アジア競技大会、カンボジアで初開催
(カンボジア)
プノンペン発
2023年05月26日
第32回東南アジア競技大会(SEA GAMES 2023)が5月5日からカンボジアの首都プノンペンで開かれ、閉会式が17日に行われた。同大会は東南アジアのオリンピックとも呼ばれる2年に1度のスポーツの祭典で、1959年の初回以来、カンボジアでの開催は今回が初となった。大会には東南アジア11カ国(東ティモールを含む)から1万人を超える選手やコーチなどが参加し、36種の競技が行われた(注1)。
フン・セン首相の決定を受けて、大会の開会式・閉会式や各スポーツの観戦チケットは全て無料、外国人選手たちの宿泊費や食事代、国内外での競技の放映料も無料となった。カンボジアシーゲーム組織委員会(CAMSOC)によると、開催経費は1億1,800万ドルとされており、これらの経費はスポンサー料や公費で賄われる。日系企業では、味の素がプレミアムスポンサー(注2)、イオンモールがナショナルパートナーとして参画した。
開催には中国の支援も
開会式や閉会式などのメインイベントは、プノンペン北東部開発エリアの新国立競技場(モロドック・テチョー・ナショナルスタジアム)で行われた。同競技場は中国から1億5,000万ドルの資金援助を受けて建設され、6万人を収容できる。中国は開会式や閉会式の技術協力もしており、閉会式では打ち上げ花火や照明演出、プロジェクションマッピングなどが取り入れられ、盛大なセレモニーとなった。
(注1)パラスポーツ大会は6月3~9日に行われる。
(注2)今大会のスポンサーは、提供される権利の種類・範囲によって、上位から「エクスクルーシブプレミアムスポンサー」「プレミアムスポンサー」「ナショナルパートナー」の全3種類となっている。
(藤田ゆか)
(カンボジア)
ビジネス短信 c5981f77042941f4