タイTCCグループ、600社以上が入居可能な食品卸売センターを6月に開業
(タイ)
バンコク発
2023年05月01日
タイの大手財閥TCCグループ傘下で不動産事業を手掛けるアセット・ワールド・コーポレーション(Asset World Corporation:AWC)は、バンコクの中心部にあるプラトゥーナム地区に、食品の卸売りに特化する「AEC フード・ホールセール・プラトゥーナム(AEC FOOD WHOLESALE PRATUNAM)」を2023年6月に開業すると発表した。すでにウェブサイトも開設されている。タイの食品産業と国内外の食品卸、ASEANの食品バイヤーのコンタクトハブになることが期待されている。
同社の発表によれば、AEC フード・ホールセール・プラトゥーナムの総面積は6万7,000平方メートル以上で、600社以上の食品関連事業者がテナントに入居、ASEANをはじめ世界各国のバイヤーが卸値で商品を購入できる。取り扱う食品カテゴリーは、冷凍食品、チルド食品、乳製品、調味料、原材料、コメ、飲料、コーヒーや茶、菓子類など。食品販売のほかに、商品の展示スペース、試食・デモ用のキッチンの設備を備え、オンライン商談や輸出入に関する相談サービスも行われる。タイ商務省、工業省、中国最大規模の卸売市場を運営する中国義烏(イーウー)、タイ国内の各国商工会議所、タイの民間企業からの協力を受けているという。
ジェトロが同社に確認したところ、輸入業者も入居可能とのこと。テナント入居などに関する問い合わせは同社のウェブサイトにおいて受け付けている。
(谷口裕基、ウォンパタラクン・ヤーダー)
(タイ)
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