水素エンジン開発アイラボがアクエリアス・エンジンズと相互に出資、協業へ

水素エンジンを開発するアイラボ（i Labo、本社：東京）は5月16日、イスラエルでリニア水素エンジンを開発するスタートアップのアクエリアス・エンジンズと相互に出資し、協業を進めていくことを発表した。同時に、アクエリアス・エンジンズにも出資している部品メーカーTPR（本社：東京）との資本・業務提携も発表、水素エンジンの普及に向けた取り組みを加速していくという。

アイラボの発表によると、アイラボとアクエリアス・エンジンズは相互に出資を行うとともに、日本市場でのビジネス拡大をアイラボが、グローバル展開をアクエリアス・エンジンズが担うかたちでビジネス面での協力を進めるという。また、双方の技術を提供するかたちで水素エンジン関連分野での共同開発も行う。

なお、アクエリアス・エンジンズは、軽量で低コストの発電用フリーピストン・リニアエンジンを開発しており、軽油やガソリンなどの化石燃料に加えて、水素やアンモニアなどを燃料としても稼働できるよう実用化を進めている。2021年にはアラブ首長国連邦（UAE）にも工場を設立するなど、グローバルに展開する脱炭素分野のイスラエルスタートアップ企業の1つだ（2021年6月21日記事参照）。

（太田敏正）