憲法が改正、大統領任期が1期7年最長14年に
(ウズベキスタン)
タシケント発
2023年05月10日
ウズベキスタンで4月30日、憲法改正に関する国民投票が実施された。改正案が賛成多数となり、5月1日付で新憲法が施行された。大統領の任期が5年から7年に延長されたほか、人権を重視する内容の規定が盛り込まれた。
5月1日付中央選挙委員会の結果発表(同委員会決定第1245号)によると、投票率は84.51%で、うち賛成票が90.21%を占めた。
今回の憲法改正では、専門家の見解や国民からの提案に基づき、条文の多くに修正が加えられたり、新たな条文や規則が追加されたりした。死刑の禁止、国民の基本的人権の尊重、貧困削減など民主的な変化が認められた(関連カード ゲーム ブラック)一方で、注目されたのは大統領任期に関する点だ。改正前憲法では大統領の任期は1期5年、再選は1回まで可能としていた。今回の改正で1期7年となり、再選を含め、連続14年大統領を務めることが可能となった(第106条)。
現大統領のシャフカト・ミルジヨエフ氏は2016年12月に大統領に就任、2021年に再選され2期目に入っている。今回の憲法改正で過去の当選回数はゼロになったとする考え方が支配的で、現在の任期の残り3年を加えると、計算上は2040年まで大統領任期を継続できることとなる。
(高橋淳)
(ウズベキスタン)
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