韓国の起亜、ガーナで自動車組み立て開始

(ガーナ、韓国)

アクラ発

2023年05月12日

韓国自動車メーカーの起亜のガーナ正規輸入代理店であるラナ・モーターズが、首都アクラから北に約30キロ離れたグレーター・アクラ圏のアマサマン市で、同自動車の組み立て工場の操業を開始し、開所式が5月2日に行われた。工場の敷地面積は6万5,000平方メートル、組み立て工場1万6,000平方メートル、年間3万~7万台のSKD組み立ての生産能力があるとし、報道では、同工場ではセダンのセラトーやK5、小型のスポーツ用多目的車(SUV)のセルトスに加え、トラック、ミニバスを生産する予定。アフリカではナイジェリア、エチオピア、アルジェリアに次いで4カ所目の生産拠点となる。

式典でナナ・アクフォ=アド大統領は「今回の投資は、ガーナ政府が進める産業化アジェンダの1つである新自動車政策を民間が支持するもので、この困難な時代に民間企業の回復力が増している」と述べ、現在、さまざまな自動車会社がガーナに設立した組み立て工場の生産能力は、合計で年間10万台に上るとした(関連ブラック ジャック ブラック)。加えて、政府は近々、国産車の需要を喚起するため、自国民が新車購入をし易くする資産担保型自動車融資制度を導入する予定と述べた。

また、大統領は、貿易産業相が部品製造部門への投資家を誘致するためのインセンティブをまとめた「ガーナ自動車部品製造政策(ACMP)」を間もなく内閣に提出し、承認を得る予定とも述べた。

ラナ・モーターズは、レバノン系ガーナ人のオディマット一族が1986年から起亜のガーナ正規輸入代理店のほか、インドのアショック・レイランド、韓国の現代のバスやトラックのほか、金属加工、タイヤ、ペンキ、飲料など幅広く手掛けている。

(関根広亮)

(ガーナ、韓国)

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