ブルガリア政府が130億円投じるAI研究所、西村経産相一行が視察

(ブルガリア)

ブカレスト発

2023年05月23日

西村康稔経済産業相は5月5日、日本の経済産業大臣として約50年ぶりにブルガリアを訪問し、ニコラ・ストヤノフ経済産業相とデジタル・イノベーションの経済協力推進に向けた共同声明に署名した(5月8日付経済産業省プレスリリース外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます)。

西村経済産業相と日本企業代表団一行は同日、コンピュータサイエンス・人工知能・技術研究所(Institute for Computer Science, Artificial Intelligence and Technology:INSAIT)を訪問、アタナス・ペカノフ副首相、マルティン・ベチェフINSAIT所長、スイスのチューリッヒ工科大学コンピュータビジョン研究所所長のリュク・バン・クール同大学教授らから説明を受け、人工知能(AI)活用研究の様子を視察した。

INSAITは政府の戦略的プロジェクトで、スイス連邦工科大学のチューリッヒ校(ETH Zurich)、同ローザンヌ校(EPF Lausanne)などと提携して、2022年4月にソフィアの聖クリメント・オフリツキー大学(ソフィア大学)の特別学部として設立された。政府は10年間で約1億7,000万レフ(約130億500万円、1レフ=約76.5円)を投じる。ペカノフ副首相は、INSAIT開設1年目から目覚ましい成功を挙げた、と述べた〔ブルガリア通信社(BTA)5月5日付〕。

アレクサンダー・プレフ・イノベーション・成長相との面談では、同相は、日本企業は自動車、ヘルスケア、エネルギーの分野でブルガリアに約7,000人の雇用を生み出していると述べた。さらに現在、日系の自動車関連企業の欧州初となる研究開発(R&D)センター開設の承認手続きを進めているところだと述べた。また、投資促進庁「インベスト・ブルガリア」の初のブラック ジャック トランプ 無料オフィスは日本になり、アジアの投資家を誘致するプラットフォームになるだろうと同相は強調した(BTA5月5日付)。

(ブラディミール・カネフ、西澤成世)

(ブルガリア)

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