ジョン・マハマ前大統領、ガーナ野党大統領予備選で勝利
(ガーナ)
アクラ発
2023年05月23日
ガーナ最大野党の国民民主会議党(NDC:National Democratic Congress)は5月13日、2024年12月7日に予定される大統領選挙に向けた予備選挙および代議員予備選挙を行い、前大統領のジョン・マハマ氏が98.9%の得票率で、同政党の党首に選出された。マハマ氏は2012年、2016年、2020年に続いて今回で4回目の選出となる。ガーナの大統領の任期は、憲法において1期4年、2期までと規定されている。マハマ氏は2012年から2016年に大統領として1期を務めたことから、次回の選挙で大統領に選出されても残り1期4年のみの任期となることが懸念されるとの見方もあったが、結果は圧勝となった。
一方、現与党の新愛国党(NPP:New Patriotic Party)は予備選挙の実施を2023年11月に予定している。アクフォ=アド現大統領は2期目4年の任期を終えることから、次期選挙への立候補は認められず、新たな候補者から党首を選出することになる。
マハマ氏とアクフォ=アド氏は過去3回の大統領選挙で熾烈(しれつ)な選挙戦を繰り広げている。2012年はマハマ氏50.7%、アクフォ=アド氏47.7%の得票率でマハマ氏、2016年は44.4%対53.85%でアクフォ=アド氏、2020年は47.4%対51.3%の僅差でアクフォ=アド氏が勝利している。一方で、与野党の攻防をみると、1992年以降8年ごとに政権が入れ替わっており、NPPの候補者選出も含め、今後の大統領選の行方が注目される。
(関根広亮)
(ガーナ)
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