イントラロジスティクス国際見本市、シュツットガルトで開催

(ドイツ)

ミュンヘン発

2023年05月01日

イントラロジスティクスの国際専門見本市「LogiMAT外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」が4月25~27日、ドイツ南部のシュツットガルトで開催された。

イントラロジスティクスとは、工場内運搬や倉庫配送などに関連する物流システム全般を指す。工場・倉庫内運搬では、フォークリフト、自動化・省人化機器、検品・ラベリング技術などの出展があった。特に、フォークリフトは、ユングハインリッヒ、リンデ、豊田自動織機などの大手が大々的に出展した。

物流・倉庫管理用ソフトウエア関連企業も出展したほか、無人搬送車(AGV)関連の企業・スタートアップの出展が目立った。南ドイツのAGV関連スタートアップのマガツィーノ(MAGAZINO)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますセーフログ(SAFELOG)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますが出展した。さらには、工場・倉庫内で荷物を搬送する労働者の体への負担を軽減する装着型ロボットの展示もあった。南ドイツのアウグスブルクに本社を有するジャーマン・バイオニック(German Bionic)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますは、展示会場で装着型パワースーツのデモを行った。

主催者の発表によると、出展社数は39カ国から1,563社だった。展示会ウェブサイトの出展社リストによると、ドイツが最大で約1,000社、イタリア約100社、オランダ約60社、中国約50社など。前回(2022年5月開催)の1,592社と比べるとほぼ横ばい、前々回(2019年2月)の1,625社から3.8%の減少だった。日本から直接の出展はなかったが、現地法人としての出展で確認できた日系企業としては、キーエンス、ダイフク、伊東電機、パナソニック、ブラザーなどがあった。豊田自動織機が2022年に買収を発表したビアストア(viastore)外部サイトへ、新しいウィンドウで開きますも出展した。

来場者数は6万2,343人で、前回の4万7,126人を大きく上回った。来場者の約25%がドイツ国外からだったという。「LogiMAT」は毎年、シュツットガルトで開催される。次回は2024年3月19~21日に開催予定だ。

(高塚一)

(ドイツ)

ビジネス短信 02dc33a0146c9d51