中科創達とフォルクスワーゲン傘下のカリアドが合弁会社設立、中国で2社目
(中国、ドイツ)
北京発
2023年04月19日
中国のスマートオペレーティングシステム製品・技術プロバイダーの中科創達(サンダーソフト)とドイツのフォルクスワーゲン傘下のソフトウエア企業カリアドは4月13日、中国で合弁会社を設立すると発表した。持ち株比率はそれぞれ51%と49%。
両社は中国でのインフォテインメント(注)システムの研究開発を行う。主にオペレーティングシステム、ヒューマン・コンピュータ・インタラクション・インターフェース、コックピット、クラウドなどのソフトウエア開発サービスに注力する。
フォルクスワーゲン中国のラルフ・ブランシュテッター董事長は中科創達との協力により、イノベーションの促進や製品開発時間の短縮などが期待できるとしている。
カリアドは2022年10月に自動運転関連企業の地平線と欧州外で初となる合弁会社を設立するなど、中国企業との連携を強めている。
4月14日付の「界面新聞」は、フォルクスワーゲンが短期間で続けて中国での合弁会社設立に動いたことについて、中国がスマートEV(電気自動車)分野では一定の技術的優位性を持つことの表れとしている。
(注)「インフォメーション」と「エンターテインメント」を組み合わせたもの。車載システムでは、カーナビゲーションシステムやカーオーディオ、TVチューナーなどの各機能を統合したシステムを指すとされる。
(河野円洋)
(中国、ドイツ)
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