米西海岸港湾労使交渉、ロサンゼルス港とロングビーチ港の稼働が一時中断、メディア報道

(米国)

ロサンゼルス発

2023年04月11日

米国西海岸のロサンゼルス港とロングビーチ港は、国際港湾倉庫労働者組合(ILWU)の下部組織ILWU Local13の組合員が出勤しなかったため、4月6~7日に一部のコンテナターミナルが稼働を一時中断、7日夜から運営を再開したと複数のメディアが報道している。

太平洋海事協会(PMA)は4月7日、「西海岸最大のILWUローカルは、ロサンゼルスとロングビーチの港で労働を取りやめるために協調行動をとり、その結果、広範囲で労働者が不足している」と状況を説明する声明を発表した。一方、ILWU Local13は、「組合員は働く意思と能力を持ち続けている」とした上で、組合員は6日夜に定例総会に出席し、7日は宗教上の休日(注)を過ごしたと説明している。

米国西海岸の港湾では、労働条件などを定めた労働協約が2022年7月1日に失効して以降、使用者側のPMAと労働者側のILWUは交渉を続けており、2023年2月に両者は近く合意に達する見込みと共同発表していたが(関連実写 版 ブラック ジャック)、依然として不透明な状況が続いている。

今回のコンテナターミナル稼働中断を受け、全米小売業協会(NRF)は「NRFは、カリフォルニア州の状況を注視しており、ホワイトハウスにもあらためて懸念を表明している」「われわれは、港湾業務と貨物の流動性にこれ以上の混乱が生じないように、行政が関与し、(混乱を)防止することをあらためて要請する」との声明を発表し、行政が関与して労使交渉を早期決着するようを求めている。

(注)米国では、2023年4月9日(日)はイースター(復活祭)とされており、企業によってはその前後の日にちを休暇とする場合がある。

(永田光)

(米国)

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