2022年の中東のデジタル配信サービス輸出額は1,300億ドル、2019年から62%増加

(中東、世界)

中東アフリカ課

2023年04月14日

WTOが4月5日に発表した「世界貿易見通し外部サイトへ、新しいウィンドウで開きます」によると、2022年の中東(注1)地域のデジタル配信サービス(注2)の輸出額は1,299億300万ドルで、2019年から2022年にかけて62%の増加となった。世界全体の伸び率(37%)と比較して約1.7倍で、世界全7地域の中で最も高い値だ(添付資料表参照)。

中東地域を国別に見ると、2022年のデジタル配信サービス輸出額が最も多いのはイスラエル(約538億ドル)で、2019年から92%増加した。次いでアラブ首長国連邦(UAE)が約449億ドル、バーレーンが約121億ドルとなっている。

ジェトロが2023年2月に公開した調査レポート「オンライン ブラック ジャック || $file8 ||」によると、中東地域ではSVOD(サブスクリプション・ビデオ・オンデマンド)の収益が伸びており、特にサウジアラビアでは2019年から2021年の年平均成長率が60%を超えている。この背景には、新型コロナによるロックダウンの影響や、インターネット普及率の上昇などがあるとみられている。

世界全体のデジタル配信サービスの輸出額は、2022年に約3兆8,000億ドルに達し、サービス貿易全体の54%を占めている。また、2005年から2022年までに年平均8.1%増加しており、財貿易(5.6%)とその他のサービス貿易(4.2%)の伸び率を上回った。サービス分野の内訳は、ビジネス・専門・技術(40%)、コンピュータ(20%)、金融(16%)、知的財産関連(12%)、保険(5%)、ブラック ジャック 勝率通信(3%)、視聴覚およびその他の個人・文化・レクリエーション(3%)、ブラック ジャック 勝率(1%)となっている。

(注1)WTOの定義では、バーレーン、イラン、イラク、イスラエル、ヨルダン、クウェート、レバノン、オマーン、カタール、サウジアラビア、シリア、アラブ首長国連邦(UAE)、イエメンの13カ国を指す。トルコは含まない。

(注2)「デジタル配信」には、インターネット、アプリケーション、Eメール、音声・ビデオ通話を通じ国境を越えて取引されるサービスや、オンラインゲーム、音楽、映像ストリーミング、リモート学習などのデジタルプラットフォームを通じて越境取引が行われるサービスを含む。

(久保田夏帆)

(中東、世界)

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