イスラエルSCADAfenseに三菱電機と富士通が出資、IoTセキュリティー分野で協業
(イスラエル、日本)
テルアビブ発
2023年04月05日
イスラエルのモノのインターネット(IoT)サイバーセキュリティー企業のスキャダフェンス(SCADAfence)は3月29日、総額1,600万ドルの資金調達ラウンドを成立させたことを発表した。同社プレスリリースや現地報道が伝えた。
同ラウンドには三菱電機と富士通の日本企業2社が参加。三菱電機は2022年1月に設立したコーポレートベンチャーキャピタル(CVC)ファンドのMEイノベーションファンド、富士通はCVCファンドの運営を行う子会社の富士通ベンチャーズを通して、それぞれ出資を行ったという。
今回の出資を通じ、三菱電機と富士通の両社はともに、自社の提供するファクトリーオートメーション製品や産業・重要インフラのセキュリティー対策を行う製品群にスキャダフェンスの提供するソリューションを組み込む計画だ。
工場システムをはじめとする産業インフラや社会インフラは、一般的なITシステムよりもセキュリティー対策が遅れているとされ、実際にサイバー攻撃を受けた日本国内の工場が稼働を停止し、産業全体に大きな影響を及ぼした事例もある。経済産業省は2022年11月に「工場システムにおけるサイバー・フィジカル・セキュリティ対策ガイドライン」を公開するなど対策を促している。
(太田敏正)
(イスラエル、日本)
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