ハリヤナ州、公共の場でのマスク着用を再度義務化

(インド)

ニューデリー発

2023年04月14日

インド北部のハリヤナ州は4月9日、足元の新型コロナウイルス(以下、新型コロナ)における州内の新規感染者数の増加、陽性率の上昇を受けて、100人超が集まる全ての公共の場所においてマスク着用を再度、義務化すると発表した。対象となる公共の場には、官公庁やショッピングモールなどが含まれる。

同州における新型コロナ感染拡大に対する各種規制に関しては、2022年4月に商業都市グルグラムを含む一部特定地域の公共の場でのマスク着用を義務化していた(2022年10月18日記事参照)。その後、同規制解除に関する通知は正式に公表されていなかったものの、感染者数の落ち着きを受けて、街中ではマスクを着用している人はほとんど見られなくなっていた。

なお、ハリヤナ州の隣に位置し、首都ニューデリーのあるデリー準州では、新型コロナの感染状況に応じて各種関連規制の強化と緩和が繰り返されてきたが、2022年10月にマスク着用義務が解除されて以降、新型コロナ感染拡大対策に関する主だった行動規制は敷かれていない(2023年4月11日現在)。

インド国内の新型コロナ感染状況は、政府が積極的なワクチン接種の普及を図ったことなどもあり、2022年1月の第3波以降、急激な感染再拡大は見られず、2023年1月以降は1日当たりの新規感染者数がインド全土で100人を下回る日もあった(添付資料図1参照)。しかし、2023年3月に入ってから、1日当たりの新規感染者数が5,000人を超える日も出るなど、新型コロナ感染者数は増加に転じている(添付資料図2参照)。

(高際晃平)

(インド)

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