米テスラ、メキシコに北米市場輸出向けEV製造工場の新設を公表
(メキシコ、米国)
メキシコ発
2023年03月06日
メキシコのアンドレス・マヌエル・ロペス・オブラドール(AMLO)大統領が2月28日の早朝会見で言及した、米国テスラによるヌエボ・レオン(NL)州での電気自動車(EV)の新工場建設に関し(関連ブラック ジャック コツ)、同社は3月1日、米テキサス州オースティンで開催したインベスター・デイ(投資家・メディア向け投資方針発表会)において、メキシコへの新工場建設を発表し、工場のイメージ写真を公表した。
最高経営責任者(CEO)のイーロン・マスク氏は同イベントで、新工場は北米市場への輸出向け車両の生産拠点として、NL州モンテレイ大都市圏内に建設されると述べた。特定の地名は言及されなかったものの、工場の完成予想イメージ図からは、モンテレイ市の西に位置するサンタ・カタリーナ市と想定された。
なお、具体的な投資額、想定雇用数、工場面積、生産開始時期などの詳細ブラック ジャック ストラテジーの発表はなされなかった。イベントに出席したNL州のサムエル・ガルシア知事は「直接と間接を合わせた雇用者数は3万5,000人と予想され、NL州の平均よりも遥かに高い水準の給与となるだろう」とツイートした。
また、テスラはイベント内で、投資家向けに同社が見据える数年先までのビジョンを、さまざまな観点からプレゼンテーションした。特に、完成車両の組み立ての工程を抜本的に見直し、複数の工程を同時に実施する次世代式の車台開発に取り組んでいることを言及した。それにより、同社の「モデル3」の生産コストと比較して5割削減されるとした。
メキシコでは2020年以降、完成車メーカーによるEV車の製造に関する投資プロジェクトが発表されてきている(添付資料表参照)。2020年7月、米国フォードはスポーツ用多目的車(SUV)のEV車の製造に対して11億ドルの投資を表明した。翌2021年7月には、米国ゼネラルモーターズ(GM)がコアウイラ州に既存に持つラモス・アリスぺ工場に10億ドルを投資し、同工場を2023年3月からEV生産工場に変更すると発表した。その後、ドイツのフォルクスワーゲンとBMW、オランダのステランティスといった欧州メーカーが、2022年10月と2023年2月にそれぞれ、7億6,350万ドル、8億ユーロ、2億ドルの投資を発表している。今回のテスラの投資発表により、メキシコ内のEV車生産プロジェクトとしては6案件目となる。
(志賀大祐)
(メキシコ、米国)
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