米サンフランシスコで「GDC 2023」開催、ゲーム関連日系スタートアップが商機探る
(米国、日本)
サンフランシスコ発
2023年03月31日
ゲーム開発関連ツール・サービスを対象とするカンファレンス「Game Developers Conference(GDC)2023」が3月20 ~24日、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催された。主催者発表によると、登録参加者は2万8,000人を超えた。GDC 2023では、ゲーム関連の700を超えるセッションやワークショップなどが実施されたほか、展示会として「GDC EXPO」が22~24日に開催された。
同展示会には330社以上が出展。アマゾンウェブサービス、メタ、アップル、ソニー・インタラクティブエンタテインメントなどの大手企業のほか、スタートアップや中小企業の出展も多数見られた。イタリア、スペイン、ドイツ、トルコ、パキスタン、ブラジル、フランスなどがパビリオンを設置していた。
展示会会場では、日本のスタートアップや中小企業の出展も見られた。そのうちの1社のフィグニー(本社:東京都中野区)は2017年創業。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)を用いた自社開発プロダクトの展開を行うほか、顧客の依頼によるウェブ、モバイル向けのアプリケーション開発を得意としている。同社最高経営責任者(CEO)の里見恵介氏は「展示会には顧客開拓と米国での競合を探る目的で参加した。興味を持って話しかけてくる来場者が多く、今後コンタクトを続けられそうな話もあった。また、地元メディアのインタビューも受け、米国での自社の認知度向上が期待できる」と手応えを語った。2014年創業のプレティア・テクノロジーズ(本社:東京都品川区)はARクラウドプラットフォーム「Pretia」の開発・提供を行っている。「Pretia」の活用により、複数人で体験可能なARを簡単に作成することができる。同社シニアマーケターの伊藤広氏は「会社として初めてのカード ゲーム ブラック ジャック展示会出展。マーケティングとプラットフォーマーとのコネクション作成が主な出展目的で、有力なプラットフォーマーの複数社と話をすることができた。今回の出展を市場が大きい米国での足掛かりにしたい」と意気込みを語った。
会場ではゲーム開発者やエンジニア、営業担当者のほか、ゲーム関連企業の就職先を探す学生の姿も見られた。次回はサンフランシスコで2024年3月18~22日の開催を予定している。
(石黒誠也)
(米国、日本)
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