北部のジャフナで国際見本市開催、日本企業は浄化槽を出展
(スリランカ、日本)
コロンボ発
2023年03月22日
スリランカ北部のジャフナで3月3日から5日にかけて見本市「第13回ジャフナインターナショナルトレードフェア」が開催された。建設や飲食、自動車など幅広い分野の企業が出展した。
見本市のメインスポンサーを務める東京セメントのグループマーケティングマネジャーのダシャンタ・ウダワッテ氏は「スリランカの北部は自社商品のシェアが高く、重要な地域」と話した。
日本企業として唯一出展した浄化槽大手ダイキアクシス(本社:愛媛県松山市と東京都中央区)の環境機器事業本部アジア・アフリカ事業部担当部長の小和瀬塁氏は「当社ではスリランカ全土でビジネスを展開しており、スリランカ北部の消費者に展開する足がかりを築くために参加した」と語った。
出展企業からは日本企業との協業・連携を希望する声も上がった。工場などに太陽光パネルを販売するヘイリーズソーラーの最高経営責任者(CEO)ロシャネ・ペレラ氏は「バッテリーを供給する日系企業と関係を構築したい」と話した。また、IT開発に関する学位を取得できるノーザンユニ大学のCEOブラボ・ハンディ氏は「北部地域は若者の就業機会が限られている。そうした若者が就職できる可能性を高めるため、プログラミング言語などを学ぶ大学を設立した。日本企業には、卒業生が従事できるよう、ソフトウエア開発案件を提供してほしい」と期待を寄せた。
見本市の主催者ランカエキシビション・カンファレンスサービスのマネジングディレクターのアージュン・ダルマダーサ氏は「この展示会は、スリランカ北部では最大規模の見本市で、以前はタイやインドネシアから同見本市への出展もあった。次回は日本企業もぜひ参加してほしい」と述べた。
(大井裕貴)
(スリランカ、日本)
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