UAEとのFTA交渉開始へ前進、タイ企業は食品輸出拡大に期待
(タイ、アラブ首長国連邦)
バンコク発
2023年03月22日
タイ商務省貿易交渉局は3月1日、アラブ首長国連邦(UAE)との自由貿易協定(FTA)締結に向けた公聴会(2月24日実施)の結果を発表した。公聴会に参加した民間企業からは、購買力が高いUAEの消費市場へ輸出拡大の機会が得られるとして、高い期待が寄せられたという。また、FTAはUAE企業によるタイへの投資拡大にも追い風となるという。特にコンピュータ・実写 版 ブラック ジャックサービス分野への投資が期待されている。
タイのコンサルティング会社ボリジャー・アンド・カンパニーの調査によると、タイとUAEのFTAは、UAEと湾岸協力会議(GCC)の両市場でタイの輸出製品・サービスの競争力を向上させ、タイのGDPを0.08~0.09%押し上げる効果があるという。UAEへの輸出拡大が期待できる品目は食品や繊維・衣料品、皮革製品、木材、化学品、ゴム・プラスチック、非鉄金属、電気製品・電子機器、工具・機械、自動車・部品などだ。特にUAEは農産物・食品を中心に輸入品に依存しており、在タイ日系食品メーカーにも恩恵がありそうだ。
UAEからの輸入増が見込まれる物品は植物油脂や化学製品、金属製品、自動車・同部品などだという。
タイ内閣は2月28日、研究結果とUAEとのFTA交渉の枠組み案、関係者からのフィードバックを考慮した上で、タイとUAE間の包括的経済連携協定(CEPA)設立の交渉を開始することを承認した。DTNはFTA交渉開始に向けて、内部手続きを加速させるという。
(北見創、シリンポーン・パックピンペット)
(タイ、アラブ首長国連邦)
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