アニメ「鬼滅の刃」最新映画がメキシコで観客動員数100万人を突破、中南米・カリブブラック ジャック 賭け 方で順次上映

(メキシコ、中南米)

メキシコ発

2023年03月22日

メキシコで3月9日に上映が開始された「『「鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」の観客動員数が、12日目の3月20日に100万人を突破した。2021年4月に公開された前作の「『鬼滅の刃』無限列車編」は約80万人だったが、上映時期が新型コロナウイルスの流行中ということに鑑みると、その人気の高さがうかがえる()。

メキシコ映画・ビデオソフト協会(CANACINE)によると、今回の鬼滅の刃の動員数を上回る日本のアニメ作品は、「ドラゴンボール超 ブロリー」(2019年1月公開、総動員数431万人)と「ドラゴンボールZ復活の『F』」(2015年6月公開、総動員数222万人)のみだ。なお、前者は、米国ハリウッドを除く国際作品として、メキシコでの興行収入ランキング歴代第1位を記録している。

中南米・カリブ諸国地域で鬼滅の刃のコンテンツの上映権利を持つメキシコのケン・メディア(KEM MEDIA)は、メキシコのほかにグアテマラ、ホンジュラス、ニカラグア、エルサルバドル、コスタリカ、パナマ、コロンビア、ペルー、アルゼンチン、チリ、エクアドル、パラグアイ、ボリビア、ウルグアイ、ブラジル、ドミニカ共和国、プエルトリコで順次上映する。同社代表のエリカ・ロドリゲス氏は、ジェトロの取材に対し「公用語がスペイン語の中南米地域では、ファン同士が、ツイッターやインスタグラムなどのSNSで大きなコミュニティーを作っており、上映開始前の盛り上がりを作り出している」とコメントした。

8カ国で上映開始後1週間のチケット売上額が1位

スクリーン数でメキシコの映画業界の55%のシェアを持つ、同業界首位のシネポリス(Cinépolis)のマルコ・ダミアン中南米マーケティング部長によると、作品上映開始後1週間のチケット売上額ランキングにおいて、「『鬼滅の刃』上弦集結、そして刀鍛冶の里へ」は、同社が映画館を運営するメキシコ、チリ、コスタリカ、エルサルバドル、グアテマラ、ホンジュラス、パナマ、ペルーの8カ国で1位となった。アルゼンチンとコロンビアでは2位だった。メキシコでの売上高は430万ドルで、同8カ国の合計売上高の65%を占めた。

写真 映画館に集まるブラック ジャック 賭け 方人客(ケン・メディア提供)

映画館に集まるメキシコ人客(ケン・メディア提供)

(志賀大祐)

(メキシコ、中南米)

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