北京市、新エネルギー車の買い替えへの補助金、2023年8月末まで延長

中国・北京市商務局は3月1日、新エネルギー車の買い替えに対する補助金政策を継続して実施すると発表した。2023年3月1日から8月31日までの期間に、1年以上、自己名義で登録している乗用車を廃車または他者へ移転登録し、新エネルギー車を購入する消費者に対して最大1万元（約19万円、1元＝約19円）の補助金を支給するとした。

自動車の消費を振興するため、北京市商務局などは2022年6月26日、「自動車の買い替えの奨励に関する方案」を発表し、同年6月1日から12月31日までの期間に、条件を満たす新エネルギー車の買い替えに当たり、最大1万元の補助金を支給する支援策を実施していた（2022年7月1日記事参照）。

今回の措置は同政策を復活させ、継続するかたちとなった。具体的には、新エネルギー車または所有期間が1年以上6年未満の新エネルギー車以外の乗用車からの買い替えについて、8,000元を補助する。また、所有期間が6年以上の新エネルギー車以外の乗用車からの買い替えについては、1万元を補助する。上記の条件を満たす車の所有者は2023年4月1日から9月30日までにオンライン上で関連手続きを行い、申請することができる。

関連統計によれば、2023年2月12日までに同政策を利用して補助金を申請した車は2万台を上回った。その分の買い替えに伴う新車の販売額は約50億元となり、2022年通年の北京市における新エネルギー車の販売額が前年比17.1％の伸びを実現したことに寄与した（「北京日報」3月2日）。

（張敏）