学校などでマスク着用は個人判断に
(中国)
北京発
2023年03月27日
中国の教育部と国家衛生健康委員会、国家疾病予防コントロール局は3月13日、「大学、小中学校・高校、保育施設など教育機関の新型コロナウイルス対策(第7版)」(教体芸庁函[2023]7号)を発表した。この対策により、大学の教員と学生、小中学校・高校の教員と生徒、保育施設の教員と児童の各施設内でのマスク着用については強制せず、個人が自身の健康状況と希望によって着用するかどうかを判断するものとした。
一方、学校の医務室スタッフや食堂スタッフ、寮の管理人、配達員、警備員、清掃員、スクールバスの運転手などは引き続き勤務時間中に医療用マスクを着用することが義務付けられている。また、新型コロナウイルス感染が拡大した場合には、教員や学生などへのマスク着用の義務付けを再開する。
大学では、全員を対象とするPCR検査は実施しない。感染拡大が発生していない場合、大学は必要に応じて、構内の医務室スタッフや食堂スタッフ、寮の管理人、配達員、警備員、清掃員などを対象に抗原検査またはPCR検査を実施することができる。また、重症化リスクが高いとされる基礎疾患を持つ人や60歳以上の高齢者などに対しては、新型コロナワクチンのブースター接種2回目(第4回目)を奨励する。
このほか、対策第7版には、新型コロナ感染拡大に備えて学校に抗原検査キットやマスク、消毒用品などの物資を備蓄するほか、治療薬の調達ルートを確保することなども盛り込んでいる。
(趙薇)
(中国)
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