米民主党支持者の7割強が2024年大統領選で現職バイデン氏を支持、世論調査
(米国)
米州課
2023年03月01日
米国の民主党支持者の7割強が2024年の米大統領選挙の民主党候補者として、ジョー・バイデン大統領を支持していることが世論調査からわかった。
米国ボストンのエマーソン大学は2月28日、2024年大統領選挙などに関する世論調査結果(注1)を発表した。それによると、民主党候補としてバイデン大統領を民主党支持者の71%が支持すると回答した。年代別では18~34歳が85%で最も高く、35~49歳(72%)、65歳以上(67%)、50~64歳(61%)の順だった。
共和党の予備選を想定した設問では、ドナルド・トランプ前大統領に投票すると回答した共和党支持者の割合が55%と首位で、ロン・デサンティス・フロリダ州知事(25%)、マイク・ペンス前副大統領(8%)、ニッキー・ヘイリー元国連大使(5%)が続いた。トランプ氏は1月の調査時の55%から変化なかったが、デサンティス氏は同29%から4ポイント低下した。共和党からは、トランプ氏とヘイリー氏が立候補を正式に表明している(2023年2月15日記事参照)。
同大学の世論調査担当のスペンサー・キンボール事務局長は、トランプ氏の支持基盤は高卒以下の有権者で、デサンティス氏は高学歴者と65歳以上の有権者と指摘している。
バイデン大統領は民主党支持者に支持されているが、バイデン大統領と共和党候補者の対決を想定した問いでは、トランプ氏が46%と、バイデン氏(42%)を4ポイント上回った。バイデン氏(44%)とデサンティス氏(40%)では、バイデン氏が4ポイント上回り、バイデン氏(40%)とヘイリー氏(37%)では、バイデン氏が3ポイント上回った。
フォックス・ニュースが2月26日に発表した世論調査(注2)の2024年大統領選挙の共和党候補を想定した設問でも、トランプ氏が43%と首位で、デサンティス氏(28%)、ペンス氏(7%)、ヘイリー氏(7%)が続いた。
選挙ブラック ジャック webサイトのリアルクリアポリティクスによると、バイデン大統領の最近の平均支持率は2月18日の43.6%から25日に44.8%まで上昇し、28日は44.3%。
(注1)実施時期は2月24~25日、対象者は全米の登録有権者1,060人(民主党予備選投票予定者476人を含む)。
(注2)実施時期は2月19~22日、対象者は全米の登録有権者1,006人。
(松岡智恵子)
(米国)
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